「時間割」をつくろう!多忙な毎日に自分の時間を取り戻す方法

「毎日、仕事と家事・育児に追われて、自分の自由な時間なんて全然つくれない」と感じている方は多いと思います。わたしも同じ思いを抱え、忙殺される日々を過ごしてきました。ですが、実は、わたしは自分がどれぐらい忙しいのかをきちんと把握できてさえいなかったんですよね。ただただ忙しいと思っているだけでした。

そこで、「本当に自分の時間をつくれないほど毎日忙しいのか?」「もしも自分の時間をつくれるとすれば、それはいつなのか?」を明確にするために、「時間割」を作成してみました。すると、自分の忙しさを正しく認識し、自分の時間を確保できるようになったのです。

残業過多&不規則なスケジュールで忙殺される日々

わたしの場合、毎日必ず残業が発生し、定時に終われることはほとんどありません。しかも、どれだけ残業をしたとしても「仕事が片付いた!」とはならず、あくまでも無理やり区切りをつけて業務を終えるだけという状態。

また、在宅勤務が導入されたことはありがたいのですが、出社する日と在宅勤務の日が混在することで、一日のスケジュールが不規則になりました。その結果、「今日も忙しかった」「とにかく時間がない」と精神的にも追い詰められ、やがて問題を解決することを諦めてしまったんですよね…… まるで絡まったロープがほどけなくなってしまったかのように。

自分の時間を捻出する「時間割」のつくり方

自分がやりたいことをやる時間を取り戻すために、まずは、絡まったロープをほどく作業をする必要がありました。わたしが思いついたのは、「時間割」の作成です。

小学校から大学卒業までの16年間、毎日、時間割という決められた枠のなかで勉強をしてきました。こういう言い方をすると、もしかすると時間割に対してネガティブな印象を持たれるかも知れませんね。ですが、時間割通りに過ごすことは、わたしにとっては心地の良い過ごし方なのではと考えたのです。

時間割は、「時間の分類」と「時間割のパターン」を考えて作成しました。

はじめに、「時間の分類」です。小学校の時間割のように、「1時間目は国語」という具体的な内容を決めるのではなく、毎日の時間を5つに分類するだけです。

時間の分類
  1. 睡眠時間: はじめに確定させる。睡眠の改善も課題だった
  2. 勤務時間: 会社の勤務時間
  3. 家事時間: 日常的な家事をやる時間
  4. 自分時間: 自分がやりたいこと(WANT TO)をやる時間
  5. 可変時間: あいまいな時間

「可変時間」は、あいまいな時間です。“あそび”とも言えます。例えば、出社するときの「通勤時間」は「勤務時間」ではなく「可変時間」として考えています。自分次第で「睡眠時間」にもできますし、「自分時間」にもできます。自分がやりたいことのなかでも、優先順位の低いことをやる時間にもなります。あまりキッチリとした時間割にしすぎると、すぐに破綻するだろうなと考えていたため、この「可変時間」を設定したことは正解でした。

ちなみに、時間の分類をするときに、色の持つ意味を調べながら、それぞれの時間の色を決めたのも楽しかったですよ。例えば、「自分時間」は「フォーゲットミーノット」という名前の水色で、意味は「ハッピーな未来」だそう。

次に「時間割のパターン」です。わたしの場合は、出社の日と在宅勤務の日が不規則なため、1週間の時間割を曜日で決めるのではなく、この5つの時間を、平日4パターン、休日2パターンの時間割に落とし込みました。

時間割のパターン
  1. 平日: 在宅勤務(翌日も在宅勤務)
  2. 平日: 在宅勤務(翌日は出社)
  3. 平日: 出社(翌日は在宅勤務)
  4. 平日; 出社(翌日も出社)
  5. 休日: 予定あり
  6. 休日: 予定なし

はじめはもっと多くのパターンを考えようとしていたのですが、できる限りシンプルな設計の方が時間割そのものを意識しやすいです。

「時間割」の効果

時間割をつくった効果はすぐに出ました。翌日の時間割がどのパターンかを確認して、「自分時間」がある場合は、それだけでモチベーションが上がります。小学校のころに好きな科目があるとワクワクしたのと同じですね。「明日は、○時から『自分時間』だから、絶対に○時には仕事を終わらせないと!」そんなふうに意識できるようになり、残業時間がグッと少なくなりました。

決められた時間割通りに生活するのは、人によっては窮屈に感じるかもしれませんが、わたしにとっては快適で、自分のやりたいことをやれる時間を捻出することに成功しました。時間割をつくることによって、平日でも4日(ほぼ毎日!)は1時間以上の「自分時間」を捻出できています。

わたしと同じように、「とにかく毎日忙しすぎる!」を感じているなら、ぜひ、時間割をつくることからはじめてみてくださいね。