会社で在宅勤務が導入されたとき、「これからは自分のやりたいことをできる時間が増える!」と大喜びしたのも遠い記憶。「ああ、またなにもできないまま、一日が終わってしまったなぁ……」と自己肯定感を爆下げしながら布団にもぐる日々が、かれこれ5年以上は続きました。
やりたいことがあるのに、仕事が忙しすぎる、家事が終わったらもうクタクタで、自分の時間が思うようにつくれず、ストレスは溜まる一方。わたしと同じような状況の人も多いのではないでしょうか?
「もういい加減、自分の時間をつくりたい!」と思ったわたしは、まずワークデスクを新しく買い替えることにしました。これまで使っていたワークデスクが小さく、窮屈に感じていたのです。(おおげさに聞こえるかもしれませんが)なんとこの小さな決断が、数年間乗り超えられなかった壁をぶち壊すキッカケに。
在宅勤務は仕事のON・OFFの切り替えがむずかしい
わたしの場合、在宅勤務の日は、会社から支給されているノートパソコンを自宅に持ち帰って仕事をしています。在宅勤務がはじまった当初は、知人からはうらやましがられ、自分自身も、今まで通勤時間だった時間や隙間時間を有効的に使えるはずだと期待に胸を膨らませていました。
しかし、実際にはそんな簡単な話ではなく、むしろ在宅勤務の方が仕事の密度が高くなり、想像以上にハードだったのです。例えば、会社でトイレに行くときは、自分のデスクからトイレまで数十メートル歩きますし、トイレやその途中で同僚に会えば、ちょっとした世間話もします。ですが、自宅ではほんの数メートルでトイレに到着し、またすぐに仕事に戻れてしまう…… 食後もそう。すぐに仕事を再開してしまい、まったく休む時間がありません。
今振り返れば、自分自身で隙間時間を手放していたのですが、会社の同僚も「会社で働くよりも勤務時間が長くなっている」と言っていました。在宅勤務に慣れていないと、ON・OFFの切り替えがむずかしいのです。
さらに、ワークデスクが小さいことも問題でした。在宅勤務がはじまったころに購入したワークデスクは、幅100cm。会社で支給されているノートパソコンと、プライベートのノートパソコンを並べると、どうしても窮屈になってしまいます。なので、ブログを書くときも、会社のノートパソコンを片付けてから、プライベートのノートパソコンを出していました。たったこれだけの作業ですが、仕事を終えたあとでは、負担になります。疲れているときは、「寝転んでスマホで記事を書こう」と横になって、そのまま寝落ちしてしまったこともあります……
L字型のワークデスクでON・OFFを切り替える
これまで使っていたワークデスクの幅は100cm。もう少し大きいワークデスクに買い替えて、会社のノートパソコンとプライベートのノートパソコンを並べれば、仕事のON・OFFがスムーズにできるのではないかと思い、幅140cmのワークデスクを購入しました。
幅140cmのワークデスクに2台のノートパソコンを並べても窮屈な感じはしません。「これでスムーズになる!」と霧が晴れたような気分になったのですが、実際にノートパソコンを使おうとすると、椅子の位置を変える必要が。「う〜ん、まあ仕方ないか……」と今までよりも幅が広くなったワークデスクを前にして、自らを納得させました。
ところが、その後、偶然の発見がありました。古いワークデスクを処分するまでの間の置き場所として、新しいワークデスクの横に並べたところ、たまたまL字型の配置になったのです。L字型のワークデスクはまったく考えたこともなかったので、この偶然の発見はラッキーでした。L字型の配置により、椅子を90度回転させるだけで、簡単に会社のノートパソコンと、プライベートのノートパソコンを切り替えられるようになったのです!
クルッと回転するだけで、仕事のON・OFFを切り替えられる。このことによって、物理的にも、精神的にもハードルは無くなりました。例えば、お昼ごはんを食べたあとの、ちょっとした隙間時間でも、すぐにプライベートのノートパソコンに触れるため、ほんの少しの作業でもやろうという気持ちになります。
さらに、幅100cmと幅140cmの2つのワークデスクを並べているので、これまでよりも圧倒的に面積が広くなり、ワークデスクの上に観葉植物を置けるようになったのも、思わぬプラス材料。リラックスした気持ちで、やりたいことに取り組めるようになりました。
物理的なワークスペースを整えることが大切
偶然、L字型の配置ができあがったのは、わたしにとってラッキーでした。たったこれだけのことで、仕事のON・OFFの切り替えがスムーズになり、隙間時間の有効活用もできるようになりました。
わたしの場合はL字型のワークデスクが解決してくれましたが、やりたいことがあるなら、まずは物理的なワークスペースを整えることが大切ですね。今の環境は、やりたいことができる環境なのか。ぜひ、あなたのワークスペースを見直し、やりたいことに向けて一歩を踏み出してみてください。